special reportスペシャルレポート

驚きに満ちた会席料理。名湯と美食の老舗旅館【草津温泉 奈良屋】で美味しさに酔いしれる

Twitter
LINEで送る

【草津温泉 奈良屋】は明治10年創業の高級旅館。天下の名湯とうたわれる草津でも、唯一湯守のいる宿として知られます。そんな老舗の夕食は、際立つ出汁使いと素材の美味しさを引き出す味つけに、個室で握る“客前寿司”など、満足感は確かなもの。今回はそんな驚きに満ちた会席料理を紹介します。

 

|また泊まりに来たくなる美味しさ

 

もし奈良屋に泊まるなら、夕食の会席料理は外せません。素材のよさはもちろんのこと、心して味わっていただきたいのが出汁の味。また訪れたくなる美味しさです。

 

さらに、3日前までに予約を取れれば、夕食だけの利用も可能。「湯川テラス」や「源泉一乃湯」、「湯畑草菴」といった姉妹旅館や、素泊まりの宿を利用して、夕食は美味しく!という利用法もあり。そのうえ、食事の前後に大浴場を利用できるうれしいサービスもついています(1人あたり¥11,000)。

 

▲草津温泉のランドマーク「湯畑」から徒歩1分。食事処はすべて個室になっています

 

まずはじめは、見た目も鮮やかな前菜。「たらこの昆布巻き」や「丸十檸檬煮」、「鶏松風」など一口サイズの料理が並びます。右から2番目の「蓮根はさみ揚げ」には餅がサンドされ、雪に見立てた塩がかかって季節を感じる一品です。

 

▲前菜8品

 

キャビアをトッピングした胡麻豆富は、出汁で味付け。ほんのり香る胡麻の風味と出汁使いが絶妙でした。

 

▲フタには鮮やかな福の文字。メニューには豆腐ではなく豆富と記され、縁起よし味よしの「胡麻豆富キャビア」

 

ひなあられにも使われるカラフルな美人粉をまとった、くわいの雪だるまがユーモラス。台にしている西京漬けのクリームチーズは、チーズケーキを思わせます。

 

▲モチモチ食感のくわいでできた雪だるま「くわいの美人粉揚げ クリームチーズ西京」

 

鍋料理は、黒豚のように柔らかい千葉県館山産の「まほろばポーク」。厚切りなのに柔らかく、肉の旨味をしっかり感じる美味しさです。そのうえ出汁の効いた豆乳スープが絶品で、飲み干してしまったほど。豆乳が苦手な方も美味しく食べられるお鍋です。

 

▲肉もスープも絶品「まほろばポークの豆乳鍋」

 

この日のお造りは本鮪、寒鰤、紋甲烏賊。左右には雪の結晶に見立てた飾り切りの“雪輪大根”を配し、ラディッシュと紅くるり大根の赤や、蓮芋の緑を添えた華やいだお皿です。厚切りの本鮪は脂のりがよく、とろける美味しさでした。

 

▲旬の魚を使った「お造り」。刺身はもちろんシャキシャキの野菜も完食

 

「鯛蕪蒸し」も、ひと口食べると止まらなくなる素晴らし味わい。鯛の上には、雪に見立てたすりおろしの聖護院蕪がのっていて、銀杏などの野菜が入るフワトロの食感です。料理長こだわりの銀餡は、奥深い出汁の味わいを満喫させていただきました。

 

▲「鯛蕪蒸し」は食べ終わるのが惜しくなる美味しさ

 

白、朱、緑、橙と、色使いも鮮やかな「焼き物」と「蒸し物」。もっちりとした大きな海老芋を器にして、ボイルした海老やアワビ、チーズや蒟蒻が入って、濃厚な白みその餡でいただきます。もう一品は角煮萬。甘辛く煮込んだ群馬県産の豚の角煮が、中華まんじゅうの生地にはさまれます。

 

▲これだけで多彩な味を楽しめる創作料理の「焼き物」 ※2人前

 

|デザートまで驚きいっぱい!


次のページへ

1 2

border