ザ・ホテル青龍 京都清水の見どころと言えば、90年前に当時最先端だった鉄筋コンクリートの小学校校舎と現代建築が融合した設えです。天井の梁や窓からの風景、廊下の造りなど、ひとつひとつをゆっくりと見てまわるのも、このホテルの楽しみ方。耳を澄ませば、子供たちの笑い声や足音が聴こえてくるかもしれません。
▲ノスタルジックな廊下
腰板を張った廊下には、天井の梁が当時のままの姿で残り、古き良き時代の面影を伝えます。カーペットは龍の鱗と市松模様を組み合わせたデザイン。柱に沿ってガラス張りの木製キャビネットが作り付けられ、中を通る配管もあえて見せる収納です。
▲南側の3階廊下では、元小学校の外壁を間近に見られます
3階を繋ぐ廊下を増設した際、元小学校の外壁を壁として残しています。そのため屋根を支える木製の腕木や、スパニッシュ瓦を葺いた屋根の一部、今も機能する銅製の雨樋や集水器を間近で見られるようになりました。
▲小学校時代に使われていたダストシュート
おそらく建設当時からあると思われるダストシュートは、塗りなおされた周囲の壁とは対照的に、時の流れを感じさせる部分。小学校だったころは、子供たちの背丈にあわせ、現在より低い位置にありました。
▲廊下の消火器置き場の上には、学校をイメージする様々なアート作品が飾られます
京都にゆかりのある作家たちの作品が至る所に飾られ、館内の移動中でも楽しめます。
▲元小学校の面影を色濃く残す階段の造り
窓が連なる階段は、当時に近い状態で残されています。生徒の身体にあわせて段差が低いのも特徴で、床のタイルは新調しましたが、木造の手すりは傷もあえて残し、保存継承しています。
▲当時のままの踏板は、右側ばかりがすり減っています
生徒たちは手すりを使いながら階段の“インコース”を上り下りすることが多かったため、踏板の右側ばかりがすり減っているのが判ります。
▲当時の落書きもそのまま
|上質なプライベートバス
2023/06/24| TAGS: lifestyle
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