わたしの職場では、新卒さんなど若手社員と先輩社員のシャッフルランチ(オンライン)を定期的に開催しています。3年くらい前からフルリモートワークの働き方になっているため、出社していたときのような自然と縦横やナナメの関係性が生まれにくいことを解決するのが目的です。
若手社員の参加者はすぐ集まるようですが、先輩社員の集まりがイマイチなことも。ある日、ベテラン女性たちばかり(主に40代)のSlackチャンネルで、そのランチ会参加の呼びかけがありました。ランチ会のテーマは、
・スキー、スノボ
・都内のおいしいお店
・ペット
・リモートワークグッズ
など、年齢、立場に関係なく話しやすそうなものばかり。しかしみんな口々に、「いやいや、若者はこんなおばさんと話してもうれしくないだろうと思うし…!」と腰がひけており、断ろうとする人が続出。
もちろんわたしも、腰どころではなく全身がひけていました。自分もかなりの「ベテランという名のおばさん」だからという以前に、初対面の人と仕事以外のことを話すなんてハードルが高すぎます。そのため、申し訳ないと思いつつも何も反応せず気配を消していました…。
その後、シャッフルランチの主催者から「大丈夫です! むしろ普段出会えない先輩世代と話す機会をつくることが目的ですから!」と説得され、無事に何人かが参加することに。全員、とても感じがよく会話も楽しい人ばかりなので、参加する気になってくれてよかったなと(自分が参加しないことを棚に上げて)思いました。若者たちもきっと楽しい時間を過ごせるはずです。
でも…いわゆる「自分で『おばさん』と言ってしまう世代」はなぜ、
「若者はおばさん(おじさん)と話しても楽しくないはず」
という気持ちになってしまうのだろう…と、ふと思いました。わたしの中にもそういう気持ちがあるので、職場で仕事以外のことでは、あまり積極的に若者と関わろうとはしていません。たしかに、若手の人からしたら「年配」はめんどくさい面もあるかもしれません。わたしも過去には「若手」だったことがあるのでその気持ちも理解できます。
でも…年齢を重ねる=若者にとって話したくない存在になることではないはず、とも思うのです。
なぜなら、わたしは年上の方と話すことが20代のころからとても好きでした。人生経験豊富な先輩方がしてくださった話はとてもおもしろかったからです。前職では先輩方と話した楽しい思い出がたくさんできました。今でも年賀状をやりとりさせていただいている方もいます。
その後転職した今の職場では20代から長く働いているため、もはや「先輩」と呼べる人がほとんどいなくてさみしいです。ですが、その代わりにピラティスで知り合った、50代、60代の素敵な女性とお話できる機会ができました。仕事のことや子育てのこと…女性ならではの年齢を重ねていくことへの体調の不安などを相談しアドバイスをもらったり、ときにはただ弱音を吐きまくって少し甘えたり。「人生の先輩」にだからこそ話したい、聞きたいこともあるのです。
たとえば、樹木希林さんの言葉を年齢や立場を問わず多くの人が聞きたい(読みたい)と思ったように。わたしは、年上の魅力的な女性たちとの出会いで、日々がとても豊かになったと感じています。
そんなことを思っていたある日。やはりピラティスで知り合った、かなり年下の女性からご飯に誘ってもらいました。わあ、めちゃくちゃうれしい…! と思ったと同時に、やはり、「え、わたしみたいなかなり年上とサシでご飯に行って楽しいかな…」と思ってしまった自分もいました…根深いです!
世間的に「おばさん」と呼ばれる年代になって以来、心の中にずっといる、「わたしみたいな年齢のものと接点を持っていただき申し訳ない!」という、若い世代の人に抱いてしまう気持ち。
でも、そんな風に縮こまった気持ちになるよりも、「年齢や立場、価値観が違う、どんな人とも楽しく話せるおばさん&おばあちゃんをめざそう」と思いながら、会話の腕を磨く努力をしたいと思いました。<text:なまけるための片付け/花太郎(整理収納アドバイザー) https://note.com/namake_kataduke>
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2023/08/23| TAGS: lifestyle
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