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骨盤底筋を鍛えるのが鍵。30代になったら始めたい【尿もれ対策】のポイント

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|30代から始めたい尿もれ対策3つ

 

年齢を重ねると、骨盤底筋がより弱くなり尿もれを起こしやすくなります。早いうちに予防対策をして、今気になる尿もれの悩みを予防しましょう。

 

(1)生活習慣を整える

 

尿もれの原因の1つは自律神経の乱れ。カフェインや刺激物を控え、自律神経のバランスを整える生活を送りましょう。また、便秘も尿もれの原因になり得ます。こまめな水分補給、食物繊維の摂取、おなかを刺激する適度な運動などを行い、便秘対策をしましょう。

 

(2)骨盤底筋トレーニング

 

ゆるんだ骨盤底筋を鍛え、排泄をコントロールできるようにしましょう。骨盤底筋は、次の方法で鍛えられます。

 

(1)仰向けになり脚を肩幅に広げ、両ひざを軽く立てお尻を上に持ち上げる

 

(2)肛門と尿道あたりを締めキープする(5〜20秒)

 

(3)お尻を下げて休憩する(40〜55秒)

 

(2)、(3)の動きを1セットとし、10回繰り返します。なお、一度にたくさんの回数を行っても毎日行わなければ筋力UPにつながらないので、毎日継続することが大切です。

 

(3)専用のパッドやショーツを使う

 

専用の吸水ライナーやナプキンといったパッドやショーツを使用するのもおすすめ。専用パッドはアンモニア臭対策や吸水性に優れているので、なるべく専用のアイテムを使用しましょう。パッドを使用したくない方や使用感が気になる方は、吸水パンツもおすすめです。通常のショーツのような見た目と履き心地ですが、吸水性のある布を何層も重ねており速乾性や防臭に優れています。

 

|漢方薬を取り入れるのもおすすめ

 

日常生活で尿もれを気にせず過ごせるようにするためには、漢方薬の活用もおすすめです。尿もれは先述の通り、骨盤底筋のゆるみや妊娠中の膀胱圧迫、便秘といった身体的要因と、ストレスや過労による自律神経の乱れといった心理的要因によるもの。漢方薬は尿もれの症状を改善するだけでなく、心とからだのバランスを整えて体質から根本改善することを得意としています。

 

尿もれの改善には「ゆるんだ筋肉を引き締める」「膀胱の機能を正常化する」「自律神経の乱れを整え、排尿のコントロールを改善する」などの作用がある漢方薬を選びます。なお、おすすめの漢方薬は下記2種です。

 

・八味地黄丸(はちみじおうがん):体力中等度以下で疲れやすく四肢が冷えやすい方におすすめ。排尿困難、残尿感、夜間尿、頻尿、軽い尿もれに用いられます。

 

・猪苓湯(ちょれいとう):体力に関わらず、排尿異常やときに口の渇きを感じる方におすすめ。排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿といった尿トラブルに用いられます。

 

漢方薬は体質にあったものでなければ効果が得られず、また副作用のリスクも高めることからも、プロによる診断のもと使用しましょう。最近では、相談から処方までオンラインで完結する「あんしん漢方」のようなサービスもあるので、自己診断は不安、気軽に使用したいという方は利用してみてくださいね。

 

 

尿もれは、骨盤底筋トレーニングや生活習慣の見直しなどで対策できます。ぜひ参考にしてくださいね。<薬剤師・碇 純子(いかり すみこ)>


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