ある夜のこと。テレビ番組で、
ゲスト「今、APEXにはまってます」
司会「えいぺっくす?」
ゲスト&その他の若い世代「えっ、APEXを知らないんですか? ヤバいですよ!」
司会&ベテラン勢「知らない…」
というやりとりがされていました。そうか、APEXを知らないと「ヤバい」のか…。わたしはたまたま、同僚にゲーム好きが何人かいるので、その名前とどういうゲームなのかくらいは、うっすらと知っていました。とはいえ、わたしはほとんどゲームをしないので一度もやったことはないし、これからもやることはないと思います。
でも、そんな自分でも、そのテレビ番組でのやりとりは、「ゲームしないけど、APEXについてもっと知っていた方がいいのかな?」と、一瞬考えるきっかけになりました。
さらに、「こんな風に、若者から『○○を知らないとヤバいですよ』と言われることがあるけど、たとえばAPEXを知らなくてもわたしはまったく困らない。なのに、『ヤバい』と言われるとなんだか焦るような気持ちになるのはなぜなのか。そして…本当に知らないとヤバいことって何なんだろう?」とも思いました。
この「ヤバい」を深掘りしたくなったのです。
たとえば、今回の「APEXを知らないとヤバい」は、「えっ、こんなに流行っているものを知らなくて大丈夫ですか?」
という感覚で言われた「ヤバさ」。そのゲストにとっては、
「日本の首相って岸田さんだよね」
「知らない〜」
「えっ、(それ知らないのは)ヤバいよ!!」
くらいの感覚に近かったのかもしれません。そう考えてみるとなんだか納得できる。さらに、これがゲーマー同士の会話なら、「え、あんなにゲーム好きって言ってたのにAPEXを知らないの? それはヤバいよ!」はさらに納得できます。
そんな話を、20代の女性にしてみたら、「今の流行りを知らないと、おじさんおばさんだと思われちゃうよ、っていうヤバさなのかもしれないですね」とのこと。なるほど! また新たな「ヤバさ」の要素が見つかりました。
流行りについていけない人=おじさんおばさん
と定義するなら、確かにそれもまた「ヤバい」のかもしれません。こうやって「ヤバい」を分解してみると、いろいろな「ヤバさ」が含まれているのだなぁ、と思いました。
共通しているのは、ゲーム好きなら、若者なら、(年配でも)流行りに置いて行かれていない人なら、知っているべきことなのに、知らないなんて! という気持ちが含まれている、ということかもしれません。
とはいえ。自分にとっての「知らないとヤバいこと」「知らなくてもいいこと」「知りたいこと」はそれぞれ何なのか、改めて向き合ってみると、「おばさんだと思われたくないから頑張って流行りを追いかけよう」という下心? はむしろ捨てたい、本当に自分の興味のあることを追いかけたい、と思いました。
最新の流行りを知らないままでも、いいじゃないか。
もし、誰かから「今はAPEXがめちゃくちゃ流行っているんだよ」と教えてもらったら、「へぇ、そうなんだ! どんなゲームなの?」と聞いて、その魅力を教えてもらえばいいと思っています。<text:なまけるための片付け/花太郎(整理収納アドバイザー) https://note.com/namake_kataduke>
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2023/11/29| TAGS: lifestyle
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