インスタントラーメン「チキンラーメン」を出してくれる京都の居酒屋で飲みながら、ドラマ「深夜食堂」の話になりました。

 

ある回で食べ物にラーメンが登場します。

 

深夜食堂で描かれる店のメニューは基本的に豚汁とご飯しかありません。

 

「後はできる物があれば作るよ」というのが店主のスタンス。

 

その時、ラーメンの注文を受けた店主はインスタントラーメンを使用するのですが、これが美味しそうなんですよね。

 

 

子どもの頃、我が家ではコーラとインスタントラーメンを買ってもらえませんでした。

 

ラーメンは中華料理店で食べる物、ジュースは100％というのが母のこだわりだったようです。

 

よって、コーラは、小学校の頃、少年野球の差入れで飲んだのが最初でした。

 

あの感激は、今も忘れられません。

 

 

インスタントラーメンを初めて食べたのは小学生時代の土曜日だったことを憶えています。

 

既に父は亡くなっていたので、小学校５年生か６年生かと。

 

母が来ていた参観日で一緒に帰ってきたのです。

 

 

「２人分を今から作るのも面倒だし……」

 

と母が取り出してきたのがインスタントラーメンでした。

 

チキンラーメンではなく、出前一丁だったけれど。

 

もちろん僕は大喜び。

 

テレビのCMでしか見たことのない、憧れのインスタントラーメンが食べられるのです。

 

ネギとゆで卵を入れて、美味しくいただきました。

 

 

どうして、あの時、我が家にインスタントラーメンがあったのか。

 

元々、買ってあって、母がひとりの昼食時などに食べていたのかもしれません。

 

現在、インスタントラーメンは母の好物の一つなのですから。

 

自宅に戻ったら、防災袋の中のインスタントラーメンをチェックし、交換がてら、いただくとしますかね。＜text：イシコ＞