部屋から見える犬山城の絶景や、隣接した庭園にある国宝の茶室など、眺望や地域の文化が滞在を楽しませてくれる【ホテルインディゴ犬山有楽苑】。個性たっぷりの客室や犬山で唯一温泉を引いた大浴場など、想い出に残るリゾートステイを楽しめます。
|客室から楽しめる犬山城や木曽川
全156室の客室は「スイート」「ビュープレミアム」「スタンダード」の3タイプ。全室バルコニー付きで、ビュールームからはそれぞれ犬山城や木曽川、緑豊かな庭園「有楽苑(うらくえん)」のほか、スタンダードルームからは成田山名古屋別院を眺望。木曽川の鵜飼や犬山祭など地域の文化をモチーフに、部屋のすみずみまで賑やかな犬山らしさに出会えます。
▲51平米の「有楽苑スイート」
スイートルームは「ホテルインディゴスイート」と「有楽苑スイート」の2タイプ16室。木曽川ビューの客室は、小高い山の上にある天守や木曽川など雄大な景色を楽しめます。
▲テラスに出ると犬山城が間近に
客室から城の天守を眺められるのも非日常感たっぷりの体験。特に犬山城は現存天守12箇所のうちのひとつで、1537年に築城。国宝に指定される5城のうちのひとつです。
▲木曽川も一望
テラスの前には水をたたえた水盤が広がり、その先には木曽川が流れます。6月から10月中旬まで鵜飼がおこなわれます。
▲毎年4月におこなわれる犬山祭のイメージも現れます
TVボードの柱とテーブルの脚は、祭で運行される車山(やま)のからくり人形を操る組紐がモチーフで、ホテルインディゴらしいカラフルなペーパーコードが巻かれています。
▲洗面兼バスルーム
ミラーは「如庵」の丸窓、歯車は犬山祭のからくり人形のパーツがモチーフです。
▲スイートルームには固形石鹸やマウスウォッシュも用意
ソープ類は100%天然素材を使ったオーストラリアの「バイオロジー スマート スキンケア」。ナンバリングされたボトルや包み紙がスタイリッシュです。
▲シャワーブースにはハンドシャワーにくわえ、天井にレインシャワーをマウントしています
|犬山の文化や歴史に触れるインテリア
木曽川とは反対側にある客室からは、織田信長の弟で戦国武将から茶人となった織田有楽斎(うらくさい)が、1618年ごろ京都に建てた茶室「如庵(じょあん)」を移築した庭園「有楽苑」が見えます。
▲「国宝茶室 如庵ビュープレミアム」は35平米。「如庵」のある有楽苑に向いた客室です
▲アートウォールのイラスト
全ての客室には、犬山城と木曽川、天守から見下ろした城下町の古地図が描かれます。さらに木材と竹で作ったベッドのヘッドボードは鵜飼で使う木船をモチーフにした形。「木曽川の上でゆっくりおやすみください」と願う趣向です。
▲和を感じる「ふすまアート」
一部の客室にある斜めに配したふすまは、「如庵」にある独特な “筋違いの囲い” という斜めの壁を模したもので、来客を誘導したり、目の錯覚で客室を広く見せるとも言われます。また、犬山城城主となる成瀬正成に仕えた鉄砲集団「根来衆(ねごろしゅう)」には、忍びの心得があった伝わることから、クッションの菱形の柄は手裏剣をイメージしています。
▲椿を描いたふすまの引手
ふすまの引手にある赤い花柄は、織田有楽斎が茶花として好んだ椿の花。椿の品種のひとつ太郎冠者は別名有楽椿と呼ばれ、花にもその名を残しています。
▲「国宝茶室 如庵ビュープレミアム」の客室から見た庭園「有楽苑」
緑に囲まれた有楽苑の先には犬山の街並みを眺望。徳川家康と豊臣秀吉が激突した小牧・長久手の戦いでは、犬山城に入城した秀吉が、この方角に布陣する両軍を眺めたと言われます。
|こだわりに満ちた備品の数々
客室に備える備品も、地元の工芸品を中心に趣向を凝らした品々をそろえます。
▲ミニバーはホテルのオリジナルデザイン
客室に置かれたミニバー兼キャビネットは、アメニティや有料のドリンクなどを納めます。上部の棚は、「如庵」にある水屋の棚をイメージ。テレビ画面の下の壁にはからくり人形の図案が暦張りのように描かれています。
▲茶器は地元の犬山焼
館内でも見かける犬山焼。元禄時代に窯が開かれ、犬山城城主の成瀬家によって庇護された焼き物で、ひとつの器に桜と紅葉が描かれ季節の異なる図柄が伝統です。スイートルームには金地の器を備えます。
▲浴衣も用意
客室にはバスローブのほか浴衣を用意。ロビーやレストランでは着用できませんが、温泉が引かれた大浴場利用時は浴衣姿で向かえます。
▲スタイリッシュな下駄
浴衣に合わせて下駄も用意され、大浴場の行き来のみに利用できます。さらにベッドやソファの下に敷かれたラグは、有楽苑の庭に散る椿の赤をイメージしています。
|犬山で唯一天然温泉を引く大浴場
ホテルには、犬山で唯一の天然温泉を引く大浴場を備え、広々とした露天風呂やドライサウナも用意します。敷地内から湧く「白帝の湯」は、PH8.5のアルカリ性単純温泉。中国・長江のほとりの丘に立つ白帝城(はくていじょう)に似ていることから、犬山城の異名白帝城から名付けられた源泉です。
▲大浴場の暖簾もアート
温泉マークの湯船は水紋、湯気は鵜飼にちなんで鮎をデザイン。左右を飾る「丸に一」は犬山の市章です。
▲大浴場入口にある下駄箱
下駄箱の鍵は銭湯などで見かける松竹錠で、紛失しにくい大きな木製の鍵が特徴です。温泉気分が盛り上がる演出です。
▲大きな窓から竹林を眺められる和モダンの内湯
アートタイルは、木曾川が太陽に輝くイメージ。心地よいアンビエントミュージックが流れ、ゆっくり温泉を楽しむことができました。
▲開放感たっぷりの露天風呂
露天風呂の庭には、溶岩が冷却して収縮する過程で5~6角形に割れてできる六方石が、アートとして飾られます。
▲男女ともにドライサウナを用意
サウナの温度は約90度。ヒノキ材でできていて、心地よい香りに包まれながらサウナを満喫できました。
▲ちょっと広めの水風呂は、比較的入りやすい18度です
▲洗い場から見える窓も和を感じる演出
▲大浴場のパウダーエリア
脱衣場には、タオル類のほか基礎化粧品などのアメニティも用意。手ぶらで利用できます。
“ネイバーフッド(近所、地域)”をコンセプトにする【ホテルインディゴ犬山有楽苑】。犬山の歴史や文化が、客室のさり気ないしつらえにも表われます。犬山城の絶景や、敷地内に湧く温泉など、リゾートステイを満喫してみてくださいね。<text&photo:みなみじゅん 予約・問:ホテルインディゴ犬山有楽苑 https://inuyama.hotelindigo.com/>
2024/01/07| TAGS: lifestyle
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