お金と老後の迷える子羊相談所(4) 現在貯金なし! 将来への不安を解消するためにも今すぐできることってありますか?
今回の相談者は40代の専業主婦C子さん(小学生のお子さんが1人)。住宅ローンを抱えて貯蓄はゼロに近く、子どもの学費も心配だし、夫婦の老後のことまで考えてこなかったことも不安とのこと。
「夫は会社員だけれど、私は専業主婦で将来が心配。どうしたらいい?」という、C子さんのお悩みにアドバイスしてくれるのは、税理士法人フューチャーコンサルティング代表の税理士・小澄健士郎さんです。
小澄さん:「将来の安心材料が欲しい」という考えはとても重要です! 人間、常に不安と共にあります。安心するためには、「自分にとって安全なラインはどこなのか?」を明確に把握する必要があり、自分が安全地帯にいることを理解すると安心することができます。
そこでおすすめしたいのが、「65歳になった時に、いくらあれば安心できるのか?」を明確にご自身の中でのゴールを決めておくことになります。
C子さん:確かにどれくらい必要なのかがさっぱり見えないから不安でもあるんですよね。よく「老後は夫婦で最低5000万円は必要」という話を耳にしますが、今の私たちには5000万円が現実的ではなさすぎて不安に駆られていたのだと思います。私たち夫婦にとって「いくら必要か?」「年金はいくらもらえるのか?」「年金だけだといくら足りないのか?」「足りない分を補うためには何をしたらいいか?」を一度しっかり計算してみようと思います。
小澄さん:そうですね、ぜひ計算してみてください! そして、現在は貯蓄が「ゼロ」とのこと。そうなると、まずは「貯蓄する習慣を身につけることが必要」になります。こちらのやり方は鉄則がありまして、「貯蓄する分は最初から生活費から除けておく」という方法になります。具体的には、給料が振り込まれたら「決められた金額を自動引き落としで別の銀行口座に移す」、または「新NISA制度に回す」などです。
Cさん:最初からそのお金はないものとして家計を回すということですね。
小澄さん:はい。もちろん無理は禁物ですが、人生100年時代ですから1万円ずつでも今からコツコツ貯めていくのが安心感にもつながります。合わせておすすめしているのが、ストレスなく楽しくできる「副業を始めてみること」。老後といってもまだまだ働ける元気な世代ですから、なにかやりがいをもって続けられる、お金のためではない仕事を見つけることは、精神的にもおすすめです。
実はわたしも本業にも関わってはくることではあるのですが、話すことが大好きなので講演会をほぼライフワークとしてやっています。急に60歳を過ぎてからスキルアップするのは難しいですが、今のうちに経験を積んでずっと続けられたらいいなと思ってるんです。
▲監修:小澄健士郎/税理士・行政書士 税理士法人フューチャーコンサルティング代表。30代を目前に将来のことを考え外資メーカーの営業から、税理士をめざし独立したという異色の経歴の持ち主。北海道のラジオFMノースウェーブで、お金の話を、分かりやすく・楽しく伝え、人生をより前向きに1UPさせるきっかけを得る番組『1UP LIFE! 1UP RADIO!』に出演。番組はポッドキャストでも視聴可能。常に念頭においているのは『人生100年時代!!』。少しでも将来の不安を解消し、安心につなげるお手伝いをすることがモットー。
2024/03/30| TAGS: lifestyle
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