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「失敗したくないけど、興味はある」投資にチャレンジ!おすすめの方法ってあるの?

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お金と老後の迷える子羊相談所(3) 親が株で大損していたので一歩踏み出す勇気がない…。投資に挑戦してみたい人におすすめの方法って?

 

今回の相談者は40代会社員(独身)というB子さん。過去に親が投資に失敗して大損した姿を知っているため、資産運用には懐疑的。一方で、どんどん新しい投資にチャレンジしている友人たちを見ていると「何かしなくちゃいけないの?」と焦る気持ちも。

 

「金利の変動や世の中の動向に振り回されて一喜一憂はしたくないと思っていますが、そんな私におすすめの投資の方法ってあるの?」というB子さんの相談にアドバイスしてくれるのは、税理士法人フューチャーコンサルティング代表の税理士・小澄健士郎さんです。

 

小澄さん:はい、最近このようなご質問も良く受けます。日経平均株価も過去最高を更新し、NISA口座も順調に新規開設されている状況でみなさまもご興味ある所だと思います。このような相談を受ける際に、「資産運用をする上で大切にしたい視点は何ですか?」と聞くと、「お金を減らしたくありません」という返答が多いんです。そのような方の投資スタンスに合った金融サービスは「元本保証型」の金融商品となります。ちなみに、どのような金融商品になるかというと、「預金」「定期預金」「国債」などになります。

 

でも、私は「お金を増やさないリスクがある」と思っているんですよね。

 

B子さん:そうですね、私も「減らしたくない、損をしたくないという気持ちが一番だった」かも。でも「増やさないリスク」があるんですね、どういうことでしょう?

 

小澄さん:経済は日本だけでは動いていないですよね。円が強い時はまだよいですが、現在のように円が弱いと、同じ1万円でも価値は下がります。それに、インフレ社会で今後もきっと物価は上がっていきます。そんな中で、今あるお金を維持することをめざす資産運用は「リスクがある」と思うんです。

 

B子さん:確かに、何が起こるかわからない時代、今の100万円の価値が50年後に半分の50万円になってしまう可能性だってありますよね。リスクは最小限に少しでも増やしたい場合におすすめの金融商品や、ガツンと儲けたい場合におすすめの金融商品はありますか?

 

小澄さん:リスクを少なく、でも増やしていきたい場合には、「パッシブ(インデックス)投資」と言われる投資スタンスが有名です。リスクが少なく、でもリーターンが得られる確率の高い投資を行いたい場合には、3つのポイントがあります。

 

(1)長い期間

 

(2)積立で

 

(3)複利で運用

 

が推奨されており、銘柄としては「全世界株式」の指数連動型ETFで投資するというのが一般的となります。今年からNISAが新しい制度になりました。こちらは、手数料の安い指数連動型のETFなどが数多く用意されていますので、このNISA制度を活用して、できるだけ早いうちに「少しずつ投資する習慣を身につける」ことをおすすめします。新NISA制度は利益が非課税のため「効率的に増やせる」にもつながりますから。

 

また、リスクを背負っても大きく増やしたいという投資スタンスは「アクティブ投資」と言われたりもしますが、投資は自己責任の世界になり、リターンが高い商品はそれなりのリスクが伴いますので、おすすめを提示するのは難しいです。ただ、「アクティブ投資」をされる際には、一般的に年齢が若い内は「アクティブ投資」への投資配分を高めに、年齢が高くなるにつれて、より堅実な「パッシブ(インデックス)投資」の比重を高めていくという投資スタンスが良いでしょう。

 

B子さん:耳にしたことはあります「新NISA」。利益が非課税にもなるとは知りませんでした。地道に増やすかガツンと増やすか、いずれにしても勉強は必要そうですね。初心者でも大丈夫なんでしょうか?

 

小澄さん:私がレギュラーで出演しているラジオ番組でも「新NISA制度について」を取り上げましたが、最近ではYouTubeなどの様々なメディアで経済を分かりやすく教えてくれている番組が色々あるので、そういうのを利用しながら学ぶのも1つの手ですね。

 

▲監修:小澄健士郎/税理士・行政書士 税理士法人フューチャーコンサルティング代表。30代を目前に将来のことを考え外資メーカーの営業から、税理士をめざし独立したという異色の経歴の持ち主。北海道のラジオFMノースウェーブで、お金の話を、分かりやすく・楽しく伝え、人生をより前向きに1UPさせるきっかけを得る番組『1UP LIFE! 1UP RADIO!』に出演。番組はポッドキャストでも視聴可能。常に念頭においているのは『人生100年時代!!』。少しでも将来の不安を解消し、安心につなげるお手伝いをすることがモットー。


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