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【思考をキレイにする旅の仕方(412)】長旅の疲れとカンボジア

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|長旅の疲れとカンボジア

 

東南アジアの経済には勢いがあるらしく、ASEAN(アセアン)の規模は、2020年代後半には日本を超えるという話を時折、耳にします。

 

ただ、ASEANの説明に自信がないので、再度、確認してみると、

 

1967年にタイ、マレーシア、フィリピン、インドネシア、シンガポールで結成され、

 

その後、ブルネイ、ベトナム、ラオス、ミャンマー、そして、99年の最後にカンボジアが参加しているようです。

 

 

と、その話の流れでカンボジアに行ったことがあるかと問われました。

 

「あるにはありますが……」と歯切れが悪い。

 

プノンペンに1週間ほど滞在していたことがあります。

 

 

初日、カンボジアの首都プノンペンで、ポル・ポト政権時代の強制収容所だった「トゥール・スレン博物館」に行った直後、突然、気力がなくなってしまったのです。

 

処刑された方々の顔写真がずらりと貼られ、衝撃だったこともあるのですが、それは1つのきっかけにすぎなかったのでしょう。

 

 

カンボジアを訪れた頃、1年以上の長旅で疲れてしまったのかもしれません。

 

何を観ても食べても感動しなくなっていたのです。

 

アンコールワットのあるシェリムアップに行くこともやめてしまい、ホテルに籠ってしまいました。

 

近くのスーパーに並んでいたアサヒのスーパードライを大量に購入し、

 

ホテルの前に売りにきたシジミをつまみにして、

 

テレビはNHKの国際放送を流し、

 

ソファに座って、ちびちび飲みながら、ぼーっと眺めて過ごしていたのです。

 

あまりに部屋から出てこないのでホテルのスタッフが心配して訪ねてきたほど。

 

 

彼らにすすめられ、メコン川のサンセットクルーズに乗り込みました。

 

夕日を見て元気をもらったのか、翌日、インドに向かったのです。<text:イシコ


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