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痛みがひどくなるのには原因がある?試してみたい【生理痛の軽減方法】

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冷えは生理痛の大敵です。おなか周りだけでなく、保湿性の高い衣服で腰もしっかり温めましょう。また、血流を意識することも大切です。タイトな服でからだを締め付けると血流が滞り、生理痛がひどくなる原因になります。ゆったりとしてサイズに余裕のある服装がおすすめです。

 

(2)ツボを押してみる

 

生理痛を和らげる効果のあるツボ押しもおすすめです。ツボ押しをするときはあまり強く押し過ぎず、指の腹で優しく押してください。生理が始まる1週間前から行うのがおすすめです。

 

▲おへそから指2本分下にある「気海(きかい)」、おへそから指4本分下にある「関元(かんげん)」、関元から指1本分下にある「中極(ちゅうきょく)」、中極から左右に指3本分離れたところにある「帰来(きらい)」は、いずれも生理痛や生理不順を軽減できるツボとされています

 

(3)漢方を試してみる

 

生理痛には漢方薬の使用もおすすめです。漢方薬は、心とからだのバランスを整え、根本から体質改善をめざせます。生理痛の軽減には、「冷えや疲労によるホルモンバランスの乱れを解消する」「自律神経を整えて、ストレスによる腹部の張りや痛みを改善する」「血流をよくして子宮や卵巣の機能を高める」などの作用を持つ下記の漢方薬がおすすめです。

 

・桃核承気湯(とうかくじょうきとう):のぼせて便秘しがちな方向け。滞った血流を整え、こもった熱を冷ますことで、生理痛やイライラを和らげます

 

・当帰芍薬散 (とうきしゃくやくさん):貧血気味で疲れやすい方向け。栄養を補い血流を促進し、水分代謝を整えることで、冷えからくる生理痛やむくみを和らげます

 

漢方薬は、体質に合ったものでないと本来の効果を発揮できないどころか、副作用が起こることもあります。漢方薬を使用する際は必ず医師や薬剤師などに相談しましょう。

 

生理痛は、体質が原因のものと、病気が原因のものがあります。症状がつらい場合は、まずは病院で診断してもらい、症状が比較的軽度なら今回ご紹介したセルフケアを実践してみてくださいね。<text:薬剤師・中田 早苗(あんしん漢方)>


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