「CANOVIANO」といえば、まず初めにアミューズとしていただきたいのが、植竹シェフ、30年来のシグネチャーメニュー「縞海老とカラスミの冷製カペッリーニ」です。北海道産の縞海老とイタリア・サルディーニャ島のボッタルガ(カラスミ)をトッピング。旬のフルーツトマトとエクストラバージンオリーブオイルを合わせたフワリと軽やかなソースは、トマトの旨味たっぷり。縞海老の甘味とカラスミの塩味、トマトの酸味が奏でるハーモニーは、、忘れられない美味しさです。
▲「縞海老とカラスミの冷製カペッリーニ」
手軽な価格で飲めるイタリアワインもそろいます。特に自然派イタリアンというスタイルに合わせ、有機農法のワインにこだわります。ヒヨコの鳴き声 “Pio” と “Bio(=有機農法)” を掛け合わせたひよこのラベルが可愛らしい「ビオ・ビオ シャルドネ」は、フルーティな辛口で、冷製カペッリーニにピッタリでした。
▲有機農法の葡萄で造られた「ビオ・ビオ シャルドネ」
ミリ単位でスライスされ、すりたてが運ばれる生ハムもおすすめのひとつ。産地はその時々で変わりますが、この日は左からフランス産生ハム、中央がイタリアンサラミ、右がボローニャの伝統的なソーセージのモルタデッラ(ボローニャソーセージ)。どれも24か月熟成で、ワインのおつまみにピッタリ。フワリととろける舌触りが堪りません。
▲植竹隆政シェフイチ押し「すりたてハム盛り合わせ」
|素材の美味しさに感動する数々のメニュー
今回いただいたのは旬を迎えた春のメニュー。野菜や魚など、その時々でもっとも美味しい食材を厳選。素材の美味しさを引き出した料理は、季節を変えて試したくなる美味しさです。
旬の魚と野菜を合わせたカルパッチョも、季節を感じる一品。春獲れの桜マスは塩でさっとマリネ。スナップエンドウや春の蕪、食感が豊かな紅くるり大根などを、レモンと塩とオリーブオイルのドレッシングでシンプルに味わいます。
▲「桜マスのカルパッチョ 春野菜のサラダ仕立て」 ※通常魚介は野菜の下にありますが、撮影用に上に盛り付けています。
ガラスのドームを被せた「カプレーゼ」は、水牛のモッツアレラチーズとチェリートマトなどをレモンドレッシングで軽くあえ、バジルをスプレーして運ばれます。テーブルでドームを開けるとふわりと広がるバジルの清涼感。柔らかなチーズに、旨味と歯ごたえのあるフレッシュ野菜がアクセントです。
▲香りを愉しむ「チェリートマトと水牛モッツアレラチーズのカプレーゼ」
こちらも春の味、駿河湾で水揚げされた桜海老のパスタです。淡路島産のパスタには、春キャベツや菜の花、同じ淡路島産の新玉ねぎなど春野菜を使い、桜海老はサッとソテーしてトッピング。よく混ぜていただくと、桜海老から香ばしい香りが立ち昇り、オイルベースのアサリの出汁や新玉ねぎの甘味、菜の花の爽やかな苦味がモチモチのパスタと絡みます。
ワインは世界三大スパークリングワインのひとつ “プロセッコ” のロゼ「ジェイオ プロセッコ・ロゼ・ブリュット」。繊細な野菜の味とともに、キリっとしたスパークリングを楽しみました。
▲春の味覚「駿河湾産桜エビと淡路玉ねぎの生パスタ」
肉の出汁で下茹でした牛タンを、鉄板で焼き上げて香ばしさをプラス。甘味があって風味が際立つソテーした「九条ネギ」を盛りつけて、たっぷりのパルメジャーノレッジャーノで仕上げます。牛タンの旨味や、ひとクセ美味しい九条ネギ、チーズの豊かなコクと香りなど、それぞれの素材がそれぞれの味を楽しませてくれました。
▲素材の味を満喫「牛タンボリートの鉄板焼き」
牛タンに合わせて、赤ワインは先のシャルドネと同じ「ビオ・ビオ」のメルロー100%。味わい豊かな料理に似合う、飲み心地のいい赤ワインです。
▲ミディアムボディの「ビオ・ビオ メルロー」
|各種デザートがそろいます
凝ったデザートが用意された中から、クレープとコーヒーゼリーをいただきました。
カカオたっぷりのクレープには、バニラジェラートがトッピングされ、ブルーベリーがコロコロ入った甘酸っぱいソースがかかります。
▲「カカオのクレープ バニラジェラートと温めたベリーソース」
コーヒーゼリーの下にはプリンが隠れ、コーヒーのさっぱりした苦みとプリンの甘さのマリアージュ。食後の口直しにもぴったりでした。
▲「カスタードプリンとコーヒーゼリーのロワイヤル」
▲アートがキレイな「カフェラテ」も
ナチュラルでシンプルな味つけと、ふんだんに味わえる野菜の美味しさ。素材の風味を楽しむために訪ねたいレストランです。ディナーはもちろんランチも用意。あなたがまだ知らないイタリアンを、ぜひ味わってみてくださいね。<text&photo:みなみじゅん 予約・問:CANOVIANO CAFE https://www.hotelgajoen-tokyo.com/restaurant/shop/canovianocafe>
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2024/05/13| TAGS: CANOVIANO CAFE
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