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【思考をキレイにする旅の仕方(425)】映画で昭和から平成にかけての日本各地の光景を味わう

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|映画「男はつらいよ」で昭和から平成にかけての日本各地の光景を味わう

 

「旅が多いのに、もったいない」

 

30代半ば、映画「男はつらいよ」シリーズファンのカメラマンから言われました。

 

その時まで1本も観たことがなかったのです。

 

48巻全てお借りし、当時流行っていたアメリカドラマ「24」と同じくらいのめり込み、2カ月ほどで観終えました。

 

 

渥美清演じる主人公の寅さんが柴又に帰ってくる、マドンナに恋をする、そしてフラれる、また旅に出る……たいてい、その要素が入っています。

 

パターン化されているからこそ安心して観られる、

 

時折、飛び出す寅さんの名言、

 

なにより寅さんが日本全国を旅していく、昭和から平成にかけての日本各地の光景を味わうことができるのがいい。

 

無人駅に近い駅舎やバスの脇の茶屋で雨宿り、

 

昔ながらの小さな旅館などで、一人しんみり酒を飲むシーンなどに旅情を感じます。

 

 

全て観終えて10年ほど経つと再び無性に観たくなる時があり、どうやら、その時期がやってきたらしい。

 

今はネット配信なので、どこでも観られるようになったことがありがたい。

 

寝る前に流すことが多く、

 

「あぁ、これね」

 

と、そこまでのめり込むこともなく、一日の高まったテンションをリセットするにはちょうどいいのです。<text:イシコ


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