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【思考をキレイにする旅の仕方(437)】「おむすび」のような旅人

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|「おむすび」のような旅人

 

「おにぎり」はコンビニなどで使用するカジュアル、「おむすび」は、どこかフォーマルというのが私のイメージです。

 

「おにぎり」は「握り飯」が原型で、鬼を切るという意味もこめているという説があり、

 

一方、「おむすび」は平安時代の貴族の女性たちが呼び、神の恵みを結ぶという説があるらしい。

 

 

以前、友人は「おにぎり隊」という国際交流団体の実行委員長をされていました。

 

チベット、ミャンマー、トルコなどに米や梅干しを持っていき、おにぎりを通して国と人との縁をむすんでいたのです。

 

 

彼は大学卒業後、実業家を目指し、モロッコに渡りました。

 

モロッコにマツタケがあり、現地では食べないので、日本に輸入するビジネスをしようと思いついたのです。

 

しかし、モロッコ人に騙され、日本から持っていった資金は、あっという間になくなって帰国。

 

 

その後、パリダカレースのナビゲーターに出場し、トラック部門で3位に入賞、

 

今度は、メキシコでオパール鉱山主と出会い、宝石商の道へ進み、

 

現在は、日本の伝統工芸の作家や職人の手を借りながら、新たな作品を創るアーティストへ。

 

彼の人生を聞く度に、転がりながら人の縁を結ぶ「おむすび」のような人生だなぁと感じるのです。

 

朝の連続テレビ小説「おむすび」が始まるニュースを見て、ふと彼を思い出しました。<text:イシコ


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