special reportスペシャルレポート

レストラン列車【丹後くろまつ号】。地酒と魚料理を楽しむ「地肴コース」

Twitter
LINEで送る

 

天橋立駅を出発すると同時に食事が始まります。料理は舞鶴にあるお洒落な魚屋さん兼レストラン「サカナテラス」がプロデュース。料理に合わせてペアリングする日本酒は、京丹後地域にある酒蔵3軒のお酒を試します。

 

▲地肴コース

 

「い」は京丹後市の白杉酒造が食用米のササニシキで作った「金シャリ 純米大吟醸」。「ろ」はどぶろくのような味わいの宮津市のハクレイ酒造「酒呑童子(しゅてんどうじ)にごり酒」。「は」は京丹後市の木下酒造「Ice Breaker 純米吟醸」で、生原酒の力強い味を楽しめます。

 

▲本日の地酒は「い、ろ、は」と書かれたおちょこで飲みくらべ

 

▲宮津駅を過ぎると、車窓からは天橋立が横一文字に見られます

 

本日の地魚は、鯛、ウスバハギ、赤身はカジキで、身が締まっていて歯応えがある日本海の魚らしいお刺身です。カニの足は風味豊かでさっぱりといただけました。

 

▲「茹でカニ足と地魚のお造り」

 

久美浜湾で育つ大きな牡蠣を使った揚げ出しは、濃厚な風味でとてもクリーミー。

 

▲「久美浜産牡蠣の揚げ出汁」

 

▲お酒にぴったり。芳醇な味わいの「クリームチーズの西京漬け」

 

この日の地魚料理は、淡白な白身魚のシイラに、コクのあるカニ味噌を塗って焼き上げた一皿。緑が鮮やかな万願寺唐辛子が添えれていました。

 

▲「地魚のカニ味噌焼き」

 

地酒の車内販売はワンショット¥400から。与謝野町のクラフトビール「 ASOBI 」や地元のぶどうを使った天橋立ワインなど、ラインアップも充実しています。

 

▲ドリンクのお代わりは車内販売で

 

〆のご飯は丹後地方の郷土料理 “ばら寿司” を、巻き寿司にして提供。甘く煮つけた鯖のほぐし身や野菜などが巻かれていて、揺れる車内でサッと食べられるメニューです。

 

▲「丹後ばら寿司ロール」

 

|車窓からの絶景も

 

“海の京都” を走るレストラン列車として、車窓から丹後の絶景を楽しめます。天橋立や奈具海岸、川を渡る美しい鉄道橋として知られるフォトジェニックな由良川橋梁など、心に残る眺望を楽しめます。

 

▲奈具海岸を見下ろす高台では5分停車

 

松の木などの緑に覆われた白い岩肌に、海と空の青が広がる美しい奈具海岸を、高台から見られる絶好のビューポイント。素晴らしい景色を堪能できます。

 

▲車内販売もありました

 

丹後くろまつ号でしか購入できない限定グッズもそろえます。

 

▲由良川橋梁は徐行して運転 <画像提供:WILLER TRAINS(京都丹後鉄道)>

 

由良川の河口に架かる由良川橋梁は、水面約6m の高さを一直線に約552m続く鉄道橋で、鉄道ファンのみならずフォトジェニックなスポットとして人気です。車内から見ると、まるで水面を走っているような、唯一無二の列車旅を味わえます。

 

▲途中駅で特急列車「丹後の海」とすれ違い

 

▲レストラン列車を利用するとスタンプを押した記念乗車票をいただけます

 

地酒を飲みながら、京丹後の海の幸をいただくレストラン列車【丹後くろまつ号】の「地肴コース」。フレンチのコース料理を満喫する「ランチコース」も記事で紹介しているほか、福知山駅出発「モーニングコース」もおすすめです。車窓と食事を楽しむ列車の旅を、ぜひ体験してみてくださいね。<text&photo:みなみじゅん 予約・問:京都丹後鉄道 https://travel.willer.co.jp/train/tantetsu/

 

予約制レストラン列車「丹後くろまつ号」

料理:秋・冬の地肴コース 期間:2024年10月から2025年3月までの金、土、日、祝 地肴コース時間:天橋立駅16:05発→西舞鶴駅17:24着 料金:大人1名¥5,500


前のページへ

1 2

border