ある日、今の職場を辞めて転職した昔の同僚と話す機会があり、
「◯◯さん、よく(今の職場を)辞めてないね」
と言われました。ほぅ。どうやら、「(いろいろ変化があり)働きにくい会社になってるのに…(その同僚もそれが理由で退職)なんで辞めないの?」という意味だったようです。
この話をふと、同年代くらいの社内の友人にしたら、
友人「辞められないのは、もう若くないからだよねー!」
わたし「でも、その同僚も同じくらいの年齢で若くはないけど辞めたんだよ」
友人「若くないけど辞められる人はすごい。でも出来ない、それだけだよねー」
と言われました。まあ、そうなんだけど。いや、そうなのか?わたしが辞めない理由は、ちょっと違う気がする…。
もちろん、自分の年齢的に転職は簡単ではないと思います。それでも、「辞められない」というよりは「辞めたいと思っていない」が気持ちに近いな。と思ったので、今の職場を辞めない理由を改めて考えてみました。
会社愛が最初からそこまでないから
もともと、「会社」への熱烈な思いはなく、「仕事の内容」で選んだ今の職場。
そのため、社長の交替などの大きな変化があっても、「こんな会社じゃなかった」「好きだったこの会社が変わってしまった…」という思いを抱くことがあまりない、というのはひとつの理由かもしれません。
そりゃ、会社の都合でいろいろ変わるよね~そうだよね~その変化に適応できなくなったら辞めるしかないよね~、と。「辞めたい」もないけど、「辞めないぞ」という気持ちもない。とにかくはコツコツ働きますよ、という気持ち。
すべてそろっている職場なんてないとわかっているから
わたしは20代に2回転職しています。今の職場も含めて、それぞれいいところ、大変なところがありました。今の職場でも、過去には激務で体をこわしかけたり、若干パワハラっぽかった上司と関係が最悪になり、ストレスで首の骨がズレてしまい動けなくなるなど心身ともに苦しんだことも。でも、それでも辞めることを考えるのではなく、辞めないままでどうにかできないかをまず考えるようにしました。
でも、仕事内容への愛はあるから
入社した当時は、ウエブサイト制作を担当していました。それもとても好きな仕事でしたが、会社のオウンドメディアを企画しインタビューし、執筆・編集する今の仕事はさらに大好きです。どこで働くかより「どんな仕事をするか」がわたしにとっては大事なので、これまで会社の大きな変化があっても、仕事内容が変わらない限りはそこまで動揺せず続けてくることができました。
さらに、今の会社にこれから挑戦してみたい仕事や異動したい部署があるから
今の仕事内容を担当するためにはそれまでやってきた職種を大きく変える必要があったので、まったくの未経験だったわたしはその準備に約10年かけました。そして、今もまだ「この会社を辞めるまでにはこの仕事をしたい」と思っているものがあるので、そのための努力を今もしています。
リモートワークができるから
コロナ禍をきっかけにフルリモートワーク(ときどき出社)に。これはわたしにとっては、とても大きな「会社を辞めない理由」です。自分の体調と相談しながら働けたり、子育てとのバランスがとりやすかったりするのもありがたいですが、なにより「直接人に会う機会が激減した」ことがわたしの心と体にとてもやさしい。毎日、ありがたい…と心の中で手を合わせています。
なかには、「人と会わない、会話がないことがつらい…」と「リモートワークではない会社」へ転職していった同僚もいました。でも、約4年続けてみて「とにかくもくもくと仕事をしたい」わたしには、この働き方がとてもあっていることがわかりました。
とはいえ、こんなに辞めない理由があっても、「会社を辞めたい」そう思うことはもちろんあります。いつかは会社員ではない働き方をしたい、という思いもあります。
でも、その「辞めたいぞーー!」となる瞬間も「会社員プレイ」ととらえてしまえば、乗り切れることも。かなり少なくなってはしまいましたが、本音で話せる同僚や先輩、後輩もいます。もうしばらく今の職場で働けたらいいなぁ、と素直に思っています。
何かを「やめる」理由だけでなく、別の側から「やめない」理由を考えてみてもいいかもしれません。<text:なまけるための片付け/花太郎(整理収納アドバイザー) https://note.com/namake_kataduke>
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2024/10/16| TAGS: lifestyle
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