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【思考をキレイにする旅の仕方(456)】第一印象は、あてにならないこともあります

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|第一印象は、あてにならないこともあります

 

ヤンゴンから電車で8時間ほどの場所にあるモウラミャインに滞在していた時のこと。

 

この街を流れるサルウィン川の真ん中に島が浮かんでいます。

 

ガウンセー島と呼ばれ、島全体が寺らしい。

 

 

川べりに停泊している舟と金銭交渉して向かいました。

 

島に到着すると5名ほどの子どもたちが近寄ってきます。

 

身なりは決してキレイではありません。

 

東南アジアはじめ旅先で子どもから金銭を要求された数えきれない経験を思い出し、警戒しました。

 

 

彼らは島全体が寺なのだから裸足になれと言います。

 

ジェスチャーと片言の英語を交えながら。

 

履いていた雪駄を用心しながら脱ぎ、ウエストポーチに無理矢理、突っ込みました。

 

 

島内には観光客は1人もおらず、彼らは私について周り、寺を案内してくれたのです。

 

最後にガイド料を要求されるだろうなぁと思いながら、渡す金額を頭の中で準備していました。

 

 

しかし、彼らはお金を要求する素振りさえ見せず、

 

案内が終わると私を舟まで案内して乗せると、大きく手を振って見送ってくれたのです。

 

私は申し訳ない気持ちになり、彼らを拝んだ後、大きく手を振りました。

 

彼らにとってはお金を稼ぐことではなく、ガイド自体が遊びだったのかもしれません。

 

 

お駄賃として渡せばよかったのか、それをすると彼らに邪心が生まれるのか、そもそも舟代に彼らの案内料も入っていたのか、未だに正解はわかりません。

 

しかし、私の第一印象があてにならないことだけは強烈に教えてもらいました。

 

今でも第一印象で人を判断しそうになると、この経験を思い出すようにしています。<text:イシコ


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